さよならもいわずに
クリスマスなのに、こういう漫画を紹介するのもなんなんですが。
「さよならもいわずに/上野顕太郎」(ビームコミックス)
著書とその最愛の妻の突然の悲劇。
この作品は、実際に著者に起こった悲劇がつづられています。
帯には夏目房之助さんのブログには「作品自体をはるかに越える「悲しみ」、「喪失感」が、最後には祈りのような清々しさをもたらす」と書かれています。
実際に読み終えた後に感じたのは、やはり「死」というものがテーマなのもあり、重い内容ではあるが、それ以上に感じとれるのは著者の妻への「愛」そのもの。
生々しい描写、重々しい言葉。
敬遠されがちな内容でありながらも、様々な方がレビューを書き綴っているのには、やはり人それぞれ感じとる事は違っていたとしても、いつか自分にも、家族にも、最愛の人にも、絶対にやってくる「死」そのものへの覚悟であったり、認識であったり、実際に経験してきた喪失感への共感であったりとするのであろうが、この漫画はエンタテイメント性で言えば、ドキドキワクワクするような事は何もなく、むしろ読み終えた後には多々なる複雑なる心境が心を一杯にする。
それでも、「命」の大切さ、かけがえのない毎日を過ごしていくのだ、という自分自身への再認識を促してくれた、読むに値する一冊である事は間違いない。
キリストが生まれたクリスマスでもある今日だからこそ、僕は改めて「命」というものに対して、自分自身が「生きている」事に最大の感謝をしたい。
さて、今夜はこれから気持ちを切り替えて音楽イベントに遊びに行ってきます。
もうすぐクリスマスも終わりですねー。
僕にとってのクリスマスと云えばやっぱりこの曲しかありません。
歌詞にある夫婦のお話も、今回紹介した漫画にも当てはまる部分もあるなぁと、改めて思わされた次第であります。
あぁ、今夜も酔いどれそうだ。
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